Sakana Chatとは? 日本発の無料AIチャットをChatGPT・Gemini・Claudeと比べてみた

2026年4月2日

Sakana Chatとは? 日本発の無料AIチャットをChatGPT・Gemini・Claudeと比べてみた

こんにちは、てつです。
最近、日本のAIスタートアップ「Sakana AI」がSakana ChatというAIチャットサービスを公開したので、さっそく触ってみました。

結論から言うと、

  • 完全無料
  • 日本国内にデータ保存(ソブリンAI)
  • 日本語にめちゃくちゃ寄せた中立性重視
  • Web検索も標準搭載

という、ChatGPTやGemini・Claudeとはちょっと毛色の違う「日本仕様のAIチャット」でした。

今回は、

  • Sakana Chatって何ができるの?
  • ChatGPT・Gemini・Claudeと比べてどうなの?
  • 料金は?
  • 今後どうなっていきそう?

という観点で、実際に使ってみた感想も交えながら解説します。


Sakana Chatとは? 何ができるの?

サービス概要

Sakana Chatは、東京拠点のAIスタートアップ「Sakana AI」が公開した、日本向けに最適化されたAIチャットサービスです。

特徴をざっくりまとめると、

  • ベースモデル:Namazu(DeepSeekやLlamaなどのオープンモデルをベースに、Sakana AIが独自の事後学習を施したモデル)
  • 日本語特化:日本の文化・法制度・表現の自由に合わせて調整
  • Web検索:最新情報を取得しながら回答可能
  • ファイルアップロード:PC上のファイルを読み込んで要約・分析
  • 思考モード:複雑な推論が必要なタスク向け
  • トーン設定:「標準🐟」「丁寧🐠」「大阪🐙(大阪弁)」の3種類

といった感じです。

何ができるのか(主な機能)

1. Web検索付きチャット

チャット画面の「+」ボタンから「ウェブ検索」を選ぶと、最新のWeb情報を取得しながら回答してくれます。

例:「2026年3月の日経平均の動向を教えて」
→ Web検索をONにすると、直近のニュースを拾って要約してくれる

という感じで、Perplexity的な使い方もできます。

2. ファイルアップロード

同じく「+」から 「ファイルをアップロード」 を選ぶと、PC上のPDFやテキストなどを読み込めます。

  • レポートの要約
  • 長文記事の要点整理
  • 資料のチェック(誤字脱字・論理の穴)

などに使えます。
現時点ではGoogle Driveなど外部連携はなしで、PCからの直接アップロードのみです。

3. 思考モード

「+」の「思考」を選ぶと、より深い推論モードになります。

  • 複雑な問題の分解
  • 多段階の推論が必要なタスク
  • 企画案のブラッシュアップ

など、「ちょっと考えさせたい」ときに便利です。

4. トーン設定(標準・丁寧・大阪弁)

右上のアイコンで、

  • 標準🐟
  • 丁寧🐠
  • 大阪🐙(大阪弁)

の3つから選べます。

「大阪🐙」は標準の内容を大阪弁に翻訳した感じで、内容はほぼ同じですが、テンションが上がるので、気分転換に使うと楽しいです。

私のブログを大阪弁で、解説してもらいました。

せやな、このブログは 「てつblog」 っていう個人ブログやで。

🐟 運営者について

  • 運営者は てつ さんという男性。
  • 普段は 製造業 で働いてはるんやけど、2025年9月からFX(外国為替) を始めたって感じやねん。てつblog

🐠 ブログの主なテーマ

カテゴリ見ると、こんな感じやな:

  • AI(人工知能):21記事
  • FX:11記事
  • 雑記:9記事
  • デジタル:8記事
  • ブログ運営:5記事
  • 政治:4記事

つまり、AIとFXがメインで、その周辺のデジタルツールやブログ運営の話も書いてはる感じやねん。てつblog

🐡 記事の傾向(どんな内容が多いか)

新着記事を見ると、だいたいこんなノリやで:

  • AIツールの活用記事
    • 「コードが書けなくても大丈夫。Claude × Gemini で cTrader に『AI分析ボタン』を自作してみた」
    • 「公開終了で騒然!神AI『Sora』はなぜ消えた?」
    • 「Claudeに消費税10%がかかる時代——AIサービスの『見えないコスト』」
  • FXの自動化・自作ツール
    • 「【自作ツール公開】退屈なFXスワップ運用を劇的にエンタメ化!」
  • FXの失敗談・体験談
    • 「【FX失敗談】初トレードで貯めた1万円が全滅!」
  • ブログ運営・技術ネタ
    • 「爆速ブログ構築!静的サイトジェネレーター『Hugo(ヒューゴ)』の魅力」

要するに、AIを使ってFXを自動化したり分析したりする自作ツールや、AIサービスのニュース・コスト感、自分のFX体験(特に失敗談)、ブログの作り方・技術的な話が中心やな。てつblog

🐬 コンセプト・雰囲気

  • てつさんは、AIもFXも「ほぼ未経験から始めた」タイプに見えるで。
  • コードが得意やない人でも、ClaudeやGeminiみたいなAIを使って、自分でツールを作ってみるっていう「DIY感」が強いブログやねん。
  • 失敗談も正直に書いてはるから、“上から目線”じゃなくて、一緒に学んでる感じが伝わってくるわ。

まとめると、
「AIとFXを未経験から始めた製造業のてつさんが、AIツールで自作したり、FXの失敗談も含めてリアルに発信してるブログ」
って感じやな。
AIで投資をちょっと楽しく・賢くしたい人には、かなり参考になる内容やと思うで。てつblog

Namazuモデルの正体:なぜ「日本仕様」なのか

Sakana Chatの裏側には、Namazuというモデルが使われています。

ゼロから作ったわけじゃない

Namazuは、DeepSeekやLlamaなどのオープンウェイトモデルをベースに、Sakana AIが独自の事後学習技術(RePoやDroPE)を適用して 「再設計」 したモデルです。

つまり、

  • 世界トップクラスのオープンモデルを土台に
  • 日本の文脈・法制度・表現の自由に合わせて調整

というアプローチです。

ソブリンAIとしての位置づけ

Sakana AIは、国内のGPUクラウド(GMO GPUクラウドなど)を使って学習・推論を行うことで、

  • データの越境移転を防ぐ
  • 日本の法制度に沿った運用

を実現しています。

これは、「ソブリンAI(主権AI)」と呼ばれる考え方で、

  • 機密データが海外に流出するリスクを減らす
  • 海外プラットフォームの仕様変更やAPI制限に左右されない

といったメリットがあります。


ChatGPT・Gemini・Claudeとの性能比較

ここからが本題です。
Sakana Chatを、ChatGPT・Gemini・Claudeと比べてみました。

参考にしたのは、実際に5つのAIを比較したnote記事と、AI Insightの解説です。

比較表(ざっくり版)

比較軸 Sakana Chat ChatGPT Gemini Claude
価格 完全無料(α版) 無料+有料 無料+有料 無料+有料
日本語特化 ◎ 専用の事後学習 △ 汎用 △ 汎用 △ 汎用
Web検索 ◎ 無料で標準搭載 ○ 搭載 ◎ Google連携 ○ 搭載
バイアス対応 ◎ 回答拒否ほぼ0% △ 米国基準 △ 米国基準 △ 米国基準
データ保存� 🇯🇵 日本国内 🇺🇸 主に米国 🇺🇸 主に米国 🇺🇸 主に米国
オプトアウト ❌ 不可 ⭕ 可能 ⭕ 可能 ⭕ 可能
画像生成 ❌ なし ⭕ DALL-E ⭕ Imagen ❌ なし
ファイル対応 ⭕ 対応 ⭕ 対応 ⭕ 対応 ⭕ 対応
思考モード ⭕ あり ⭕ あり ⭕ あり ⭕ あり
コード実行 ❌ なし ⭕ あり ⭕ あり ⭕ あり
モデル公開 ◎ オープンウェイト ❌ クローズド ❌ クローズド ❌ クローズド
アカウント 不要 必要 必要 必要
利用地域 🇯🇵 日本国内のみ 🌐 グローバル 🌐 グローバル 🌐 グローバル

1. 日本語特化・バイアス対応

Sakana Chatの最大の強みはここです。

  • ChatGPTやGeminiは、米国基準の検閲・バイアスが強い
  • 政治・歴史・宗教などのデリケートな話題だと、「回答を控えます」と逃げることが多い

一方、Sakana Chatは、

  • DeepSeekなど海外モデルが持っていた回答拒否率(約72%)をほぼ0%に改善
  • 日本の表現の自由・文化的文脈に合わせて中立性を重視

という設計になっています。

例:
「〇〇事件について、A説とB説の両方の立場から説明して」
→ ChatGPTは「政治的な話題なので控えます」と逃げることもあるが、Sakana Chatは両方の立場を比較して説明してくれる

という感じです。

2. Web検索機能

Sakana Chatは、Web検索が無料で標準搭載されています。

  • ChatGPT無料版:Web検索は制限あり
  • Gemini:Google連携で強力だが、無料枠に制限あり
  • Claude:Web検索はあるが、無料枠の制限あり

という中で、Sakana Chatは無料でガンガン検索できるのが大きいです。

BrowseCompというベンチマークで38.5ポイントを記録しているなど、エージェントとしての能力も評価されています。

3. コード実行・画像生成は未対応

一方で、現時点ではできないこともあります。

  • コード実行:なし
  • 画像生成:なし

ChatGPTやGeminiには、

  • ChatGPT:DALL-E連携で画像生成
  • Gemini:Imagen連携で画像生成
  • 両方ともコード実行(Pythonなど)が可能

という強みがあります。

開発者や画像生成をよく使う人には、Sakana Chat単体では物足りないかもしれません。

4. モデル公開(オープンウェイト)

Sakana ChatのベースモデルNamazuは、オープンウェイトとして公開されています。

  • ChatGPT・Gemini・Claude:クローズドモデル
  • Sakana Chat:オープンモデル

という違いがあります。

これは、

  • 自社でカスタマイズしたい
  • 研究目的で中身を確認したい

という開発者・研究者にとっては大きなメリットです。


料金は? 完全無料(α版)

現時点(2026年4月1日時点)では、Sakana Chatは完全無料で利用できます。

  • アカウント登録不要
  • 日本国内からアクセスするだけで使える
  • Web検索も無料で使い放題

というかなり太っ腹な仕様です。

ただし、α版という位置づけなので、

  • 将来的に有料プランが追加される可能性
  • 機能追加・仕様変更

はあり得ます。
公式のFAQもチェックしておくと安心です。


Sakana Chatの今後(ロードマップ的な話)

Sakana AIは、「チャットの会社」というより「事後学習技術の会社」という側面が強いです。

今後想定される展開としては、

1. エージェント化・業務自動化

Sakana Chatは、Web検索+思考モードでエージェント的な動きができるので、

  • 自律的に情報収集・分析する「AI秘書」
  • 業務フローを自動化するエージェント

といった方向に進化する可能性があります。

2. 国内エコシステムの中心に

Namazuモデルがオープンウェイトで公開されているため、

  • 金融・医療・行政などドメイン特化モデルの開発
  • 国内企業が自社データでファインチューニング

といった 「日本版LLMエコシステム」 の中心になることが期待されています。

3. ソブリンAIとしての標準化

  • 防衛装備庁との連携
  • 行政・公共機関向けの専用モデル

など、安全保障・公共分野での活用も視野に入れられています。


実際に使ってみた感想(てつ的レビュー)

最後に、実際に触ってみた感想を少し。

良いところ

  • 無料でWeb検索が使い放題なのはかなり便利
    → Perplexity的な使い方ができる
  • 日本語のニュアンスが自然
    → Claudeより「日本語らしい」感じがする
  • 政治・歴史系の質問でも逃げない
    → 多角的な視点で説明してくれるので、リサーチに強い

イマイチなところ

  • 画像生成・コード実行がない
    → 開発用途や画像生成用途には向かない
  • 外部連携(Google Driveなど)がない
    → ファイルはPCから直接アップロードのみ
  • α版なので、UIや機能がまだ変わる可能性あり

結局、誰におすすめ?

個人的には、

  • ニュース・社会問題のリサーチをよくする人
  • 他AIの「回答拒否」にイライラしている人
  • 日本語で深い議論をしたい人
  • 無料でWeb検索付きAIを使いたい人

には、かなりおすすめです。

一方で、

  • コード生成・画像生成をメインで使う人
  • 海外の最新モデルを追いかけたい人

には、ChatGPTやGemini・Claudeの方が向いているかもしれません。


まとめ

Sakana Chatは、

  • 完全無料
  • 日本国内にデータ保存
  • 日本語特化・中立性重視
  • Web検索標準搭載

という、 「日本発のソブリンAIチャット」 として、ChatGPT・Gemini・Claudeとは違うニッチを狙っています。

まだα版で機能も限定的ですが、

  • 政治・歴史系のリサーチ
  • 日本語での深い議論
  • 無料のWeb検索付きAI

を求めている人には、かなり刺さるサービスだと思います。

ぜひ一度、触ってみてください。
公式サイトはこちらです

https://chat.sakana.ai/

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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